巣立ち会では、障害福祉サービスとして、10代半ばから20代前半までの若者を対象とした日中活動の場を提供しています。
午前と午後にプログラムを行いつつ、個別支援として入学・復学、学業継続、卒業等の学業支援をはじめ、就労支援を含むさまざまな相談支援を行っています。
しかし、そこには医師の診断などに基づき「障害」があると認められた人だけに対象が限られるという限界があります。
どの分野でもボーダーラインは存在しますが、特に精神障害では、サービス支給の認定を受けるためには精神科通院という高いハードルがあります。
こうした制度の枠にとらわれずに、若者たちのあるがままの必要性に沿った支援を行える場所と仕組みが必要と考えています。
一方で、縦割り制度の狭間の問題があります。
幼年期から思春期にかけた「子ども」を対象とした支援はさまざまなものがありますが、その支援が思春期から青年期という、人生において大きくその後を決定する時期の支援に繋がっていないという問題も強く感じます。18歳という年齢になると支援がばっさりと切られる現状が多くみられ、このことは「こども家庭庁」の設置など、国の施策においても解決すべき大きな課題とされています。
本事業では、人生において大切な時期を迎える思春期から青年期の若者を対象に、年齢や制度の壁を越えた切れ目ない支援を提供します。また、そうした支援を持続可能とする仕組みや制度の構築を目指します。
公認心理師、精神保健福祉士などのメンタルヘルスの専門職が若者・保護者の多様な困りごとの相談を受け付ける無料の「若者なんでも相談窓口」を開設。三鷹(サザン)および調布(シンフォニー)で相談をお受けします。
若者に対するシームレスな支援を実現するために、どのような仕組みや制度が考えられるか、近隣市の子ども政策に関わる課と連携して検討を行います。また、近隣の大学・高校や教育委員会との連携を強化し、「制度の狭間に落ちてしまう若者ゼロ」を目指します。
若者支援に携わるスタッフのスキルアップのための研修会を開催します。ご家族等、支援者以外のご参加も歓迎です。詳細は「お知らせ」欄をご確認ください。
協力大学や親の会などで体験談発表や事業説明を行い、生の声を伝えることで相談へのハードル低減を目指します。
「学校を休みがちだ」「勉強の遅れが心配」「家から出られず、将来を考えられない」。そんなとき、まずは安心できる場所、ほんの少しならがんばれる場所に来てみませんか?
三鷹・調布の駅近くに2ヵ所のオープンスペースを開設しています。勉強のこと、将来のこと、人間関係のこと、体調のことなど、さまざまな相談に応じます。
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オープンスペースは、三鷹駅と調布駅の近くにあります。
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